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2020年04月06日

<食卓ものがたり> 津ぎょうざ(津市)



きつね色に揚がった、握りこぶし大のギョーザ。かぶりつくと、カリカリの皮の奥から肉汁がじゅわっと飛び出した。

 「まずは見た目でびっくりして、今度は口に入れてジューシーなおいしさを楽しむ。二つの感動があるんです」。津市のラーメン店「いたろう」店主の森正章さん(52)は話す。

 津ぎょうざは、通常の一・五倍ほどある直径十五センチの大きな皮を使った揚げギョーザ。市民によるまちおこしのグループが二〇〇八年に市内のイベントで売り出して以来、メニューに加える飲食店が増え、今では市内に約三十店も。皮のサイズと揚げること以外、明確な決まりはない。三重の特産品・松阪牛を入れたり、スープをかけて茶漬け風にしたりと、各店がオリジナルの味を競う。

 いかにもがっつり系のB級グルメという感じだが、始まりは地元の小学校の給食メニューだ。津ぎょうざをPRする市民団体「津ぎょうざ小学校」によると、給食に初めて出されたのは一九八五年ごろ。肉も野菜もおいしく食べられる栄養たっぷりのおかずを出そうと、栄養士らが考えた。

 「給食は限られた時間で大人数分を作らなければならず、普通のギョーザを一つ一つ焼いていたら間に合わない。そこで、一人分を大きくして、熱が通りやすいよう揚げることにしたんです」と同団体の原田浩治さん(49)。市内の小中学校では今も年三回ほど給食に登場し、大人気だ。

 昨年十一月には、兵庫県で開かれたご当地グルメのまちおこしの祭典「B−1グランプリ」で優勝。津ぎょうざ目当てに県外から津を訪れる人も増えてきた。「津ぎょうざを通じて、もっと街を盛り上げたい」と森さん。一枚一枚に、熱い思いを包んでいる。

◆作る

津ぎょうざのおいしさを、家庭でも−。津ぎょうざ小学校は、給食の味をほぼ再現したレシピをホームページ(「津ぎょうざ小学校」で検索)などで公開し、詳しい作り方を動画で紹介している=写真。

 具(10個分)は、豚ひき肉240グラム、タマネギ180グラム、ニラ40グラム、ニンニク2グラム、ショウガ2グラム。味付けは塩小さじ2/3、しょうゆ小さじ2、ごま油小さじ2と1/2。直径15センチの皮を使うが、手に入らない場合、普通サイズの皮を2、3枚重ねて麺棒で延ばせば大きな皮になる。


posted by terry at 09:57| Comment(0) | ご当地グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする