ほっこり味めぐり(2)ペラ焼き にしむら(土佐清水市中央町) kochinews
炭火の熱でジュッ 高知県土佐清水市のご当地グルメ「ペラ焼き」。お好み焼きよりも薄い生地に、ネギや魚のすり身天ぷらを刻んだ具材を載せ、ソースをたっぷりかけた軽食だ。生地が「薄っぺらい」ため、その名で呼ばれ始めたのだという。
ペラ焼きを生んだのが、1957年開業の「元祖ペラ焼 にしむら」。90年からは3代目の中山育子さん(77)が切り盛りする。こだわりは炭火。店舗は今まで3カ所移転したが、鉄板の下に置いたしちりんで熱するスタイルは創業から変わらない。
値段は400〜800円。100円刻みで大きさが変わり、最初に「500円で」などと注文する。熱い鉄板の上で手際よく両面を焼いてもらい、ソースをかけるとジュッ。香ばしい匂いが食欲をそそる。
ソースは甘口、普通、辛口、しょうゆの4種類。激辛もあるという。現在はテークアウトのみの営業だが、熱々を頬張ればビールも進む。
昔から最初に焼いた一枚は神棚の「えべっさん」にお供えする。かつては「食べて行ったら大漁やった」「パチンコに行ったら玉が出た」と、縁起を担いで食べにくる漁師や住民もいたそうだ。
最近では常連客が孫を連れて訪れることも。中山さんは「素朴な味がいいのかもしれませんね」とにっこり。「近年は県内外からもお客さんが来てくれる。ありがたいことです」。これからも変わらぬ味を守り続けていく。(清水支局・山崎彩加)
◇
【メモ】現在はテイクアウト販売のみで午前10時半〜午後6時(通常時は午後9時ごろまで)。定休日は水曜日。土佐清水市中央町6の1の1、中央町商店街内。電話0880・82・2752。
ペラ焼きを生んだのが、1957年開業の「元祖ペラ焼 にしむら」。90年からは3代目の中山育子さん(77)が切り盛りする。こだわりは炭火。店舗は今まで3カ所移転したが、鉄板の下に置いたしちりんで熱するスタイルは創業から変わらない。
値段は400〜800円。100円刻みで大きさが変わり、最初に「500円で」などと注文する。熱い鉄板の上で手際よく両面を焼いてもらい、ソースをかけるとジュッ。香ばしい匂いが食欲をそそる。
ソースは甘口、普通、辛口、しょうゆの4種類。激辛もあるという。現在はテークアウトのみの営業だが、熱々を頬張ればビールも進む。
昔から最初に焼いた一枚は神棚の「えべっさん」にお供えする。かつては「食べて行ったら大漁やった」「パチンコに行ったら玉が出た」と、縁起を担いで食べにくる漁師や住民もいたそうだ。
最近では常連客が孫を連れて訪れることも。中山さんは「素朴な味がいいのかもしれませんね」とにっこり。「近年は県内外からもお客さんが来てくれる。ありがたいことです」。これからも変わらぬ味を守り続けていく。(清水支局・山崎彩加)
◇
【メモ】現在はテイクアウト販売のみで午前10時半〜午後6時(通常時は午後9時ごろまで)。定休日は水曜日。土佐清水市中央町6の1の1、中央町商店街内。電話0880・82・2752。