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2020年09月15日

「名古屋めしはパクりだらけ」説は正しいのか?



名古屋人は何かにつけてご当地めしを喧伝するきらいがある。しかし「天むす」「とんてき」「モーニング」「ひつまぶし」……、これらの元をたどると名古屋ではないという。50冊以上の著作をもつ県民性研究の第一人者である矢野新一氏が「名古屋めしはパクリだらけ」説を徹底検証する。

※本記事は、矢野新一:著『名古屋はヤバイ』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

■ひつまぶしは愛知発祥ではない

名古屋めしは、ほとんどがパクリという説があります。「天むす」と「とんてき」は三重県発祥で「鶏(けい)ちゃん」は岐阜県。「モーニング」(娘ではありません)は名古屋ではなく、一宮や豊橋発祥だとか。岐阜の人に言わせると、うちが発祥の地という人もいます。味噌カツも三重県津市発祥で、元祖のお店も現存しています。

ひつまぶしは大阪発祥説もありますが、かつて養鰻(ようまん)が盛んだった津市が発祥だという説が有力で、いずれにしても愛知が発祥ではありません。

岐阜県中部の家庭料理「鶏ちゃん」は、鶏のモモ肉と生キャベツを秘伝のタレなどで炒めた料理です。この「鶏ちゃん」を出す店は、当然、岐阜県が多いのですが、愛知県内でも増えているようで、あるテレビ番組が取材した愛知県のお店では、赤味噌と絡めた鶏ちゃんを堂々と「名古屋めし」として提供していました。

また、三重県四日市のソウルフードの「とんてき」は、分厚い豚肉をニンニクと一緒に濃いめのタレでソテーし、キャベツの千切りを添えた料理ですが、店舗数で名古屋に抜かれてしまいました。

このパクリ問題については、名古屋人の反論が面白いです。「天むすの発祥地が三重県だって、みんな知らないわけでしょ? 広めてあげたと言うと恩着せがましいけど、いいものは広めていこうという意識がある」。実は、この言い方に独特の名古屋人気質が見え隠れしているように思うのです。

■手羽先唐揚げの元祖ではない『世界の山ちゃん』

素直に謝るのではなく、逆に正当化。しかも、聞いていると「そう言われればそうかも」と思ってしまうから不思議です。それでも突っ込まれた時は「でも、名古屋の天むすはエビが大きい」とか「でも、名古屋は○○も入っていますよ」と返されることも。やはり名古屋人は手強(てごわ)いのです。

ほかにも有名な手羽先の唐揚げといえば、全国的には『世界の山ちゃん』を思い浮かべる人が多いと思います。ですが、実は元祖は『世界の山ちゃん』ではなく『風来坊』という同じ名古屋の鳥料理店。

もともとは、スープの材料ぐらいにしか使われていなかった手羽先に注目した風来坊創業者の大坪健庫さんが、手羽先を唐揚げにして独特のタレをつけたところ大人気に。そんな地元名古屋のローカルフードだった手羽先の唐揚げに目を付けたのが、世界の山ちゃん創業者の山本重雄さんで、その後の全国展開によって名古屋の“手羽先の唐揚げ”イコール世界の山ちゃん、という認識になってしまったわけです。

もちろん、このことを風来坊創業者の大坪さんは快く思うわけがないのですが、山ちゃんの山本さんも「自分の店が元祖」などと語ったことはありません。どのメディアにも「元祖は風来坊さんで、私はマネをしただけです」と語っているのです。

そうなると大坪さんも、山ちゃんとの間で事を荒立てようなどとは考えません。結果的には「手羽先の唐揚げを全国区にしてくれた」ということで、丸く収まりました。

■パクりをしていたのは少数派だった

なるほど。たしかに「名古屋めし」は意図的ではないパクリによって、独自の文化に発展したという説も一理あるかもしれません。そこで、もう一度、パクられているといわれる、天むす、ひつまぶし、鶏ちゃん、とんてきを調べてみました。

天むすは「名古屋が発祥の地」とうたったり「元祖○○」というところがまだありましたが、三重が発祥の地であることは、ほぼはっきりとしているようです。ひつまぶしは名古屋が特に発祥の地とは言い切っていませんから、パクり疑惑は「とんてき」と「鶏ちゃん」に絞られます。

鶏ちゃんは「元祖鶏ちゃん」という居酒屋さんはありませんし、名古屋発祥とも打ち出されていません。お店のメニューでも、ちゃんと「岐阜発祥」や「三重のご当地グルメ」などと書いてあったところが多いように思われます。

一方のとんてきも、メニューにしているお店はありますが、調べた範囲では「名古屋めし」「名古屋発祥」とうたっているところはありませんでした。「鶏ちゃん」同様、パクリをしているのは極めて少数のお店と見ていいでしょう。

結論として、名古屋めしは愛知県名古屋市を中心とする中京圏が発祥、もしくは中京圏で発展した独自の食事文化の総称として、名古屋の存在感を醸成するのに少なからず寄与しているといえます。




posted by terry at 09:09| Comment(0) | 楽天ショッピング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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